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2016年6月29日水曜日

良い楽器?悪い楽器?

突然ですが、

ツイッターで、

「楽器は始めるときから高い楽器を買った方が近道だ。」
「高いの買えないから今すぐ弾かないのは時間がもったいないし、
言い訳してる暇あったら安くても買って始めたほうがいい。」



そんな考えかたがあるんだっていうのを知りました。

いろんな人のつぶやきがありますからね。


ここで、僕個人の考え方をまとめてみました。
押しつけではなく、こんな考え方があるんだなと解釈してくださいね。 (^_^;A


”自分にとっての良い悪いっていうのは
物事を自分の理想通りに運んでいく際に最小限のコストでできて価値を生む見込みがあるってこと”

コスト心的コスト+肉体的コスト+金銭的コスト+時間的コスト+本来良いものを触っていたら得られたであろう利益を得る事ができないというマイナスの利益

と考えるようになりました。
体の近くにおいてあるか、しまってあるかでも時間的コストは変化しますし、
心が満足しても自分の骨格にあってな場合は弾きにくいっていうコストが発生します。
遅かったんですが、30過ぎたくらいの頃から、そういうことを感じるようになりました。


扱い易さと投資意志は比例します。


ギターだったら、

①安い楽器

ひたすら金銭的に安いだけで、奏法面やサウンドで満足できず、高価なエフェクターやピックアップ をつかってカスタムしていかないと理想が実現できない場合、

いくら楽器本体が安くても、
毎年「なんだか弾きにくい」っていうマイナスの価値を得続けるので投資額は高くなります。
見えないコストを払っている良くないギターだと思うわけです。 
 
※悪いギターではなくて、特別良いとは思わないってことです。


②高級な楽器

周りにいる楽器をやらない人が、

「今現在、稼ぐほどのプロでもないのにそんな金額出す意味あるの??」
 
って疑問に感じるくらいの、
n十万とか、n百万するような高級ギターを購入するとして、
その個体の性質的に自分の理想実現のための時間やメンテや改造のコストを取っ払って、ゼロ距離にしてくれるのであれば、10年弾いたとして逆に収益になってると思うので、 高いものほど、使えば使うほどタダになるっていう風にみることができます。(楽器を心底学びたい本人や、これから仕事をしていきたいモチベーションの人にとっては。)


③結局は自分次第

で、1番理想的なのは安くても理想との距離が近いもの。
将来投資が少ないもの。得ることが多いもの。
そういう個体を知るために、安さ高さ、値段以外にも楽器の個性を知っていく失敗期間は大事だと思います。 
後で損したくないなら、最初からいいものをってみんなお薦めするけど、投資もしないで良し悪しを学べると思えません。

 
子供は転んだから転びかたを知ってるのであって、転ばせないようにいつも大人が注意喚起してたら、転んだ時顔面強打してしまうかもしれません。
ただ、大人になってから、失敗していくにはあまりにも損失が大きいので、
やり始めの頃にどれだけ失敗が出来るのか、成功とはなんなのかの疑似体験などを経験できるのかだと思うわけです。

ギターのレッスンに通って仕上がった演奏をみるのも一つの成功例の疑似体験ですし、
既存アーティストの模倣をするのも、その一つの成功例と自分をトレースすることで差分を知っていくことにもなるだろうし、
ただ、何も考えずに好きだからつま弾く時間っていうのも悪くはないと思うんですよね。

なにも考えないと無意識にこういう音楽を弾いているっていう自分の傾向を知る事はできると思います。
ただ、無意識だとあまり良いとは言えないフィンガリングやピッキングを固定化してしまうかも知れませんが。

④人にとって理想的なギターは様々なので目的と向き合うのも大事。 
自分が生み出して行く側のアーティストなら、自分の個性を主張していきやすい、自己実現の為に一番足かせにならない楽器を選ぶといいのかなと思います。

でもアーティストじゃなく任されて演奏するプレイヤーなら、クライアントが求める仕事をストレスなくこなしやすい、それがいいツールな気がします。


高い楽器ってこういうものなのか!って言うのを触って、
楽器を上手く扱ってる人と自分の間の腕の差もちゃんと見つつ、
そのイメージをもとに自分の手に届きやすい楽器で可能性のある物を探す。

これが、いいのかなぁって思います。


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