ギタリストの北島健吾です。
今回は、音高(ピッチ)について。(初心者向けではないと思います)
弾き語り専門と断言する人以外は、
多かれ少なかれ、リードをとる経験があると思います。
ある程度ギターを弾くことに慣れてきて、
アドリブなどをとるようになっていきます。
そういうことが多いです。
ツイッターなど見てても、アドリブうまくなりたい人いっぱいいるんですよね。
その中でも、テクニカルな要素ではなくて、選ぶ音の要素です。
初心者向けによく言われる言葉が、
「何々スケールで弾けるよ。」
「簡単だよ、何々スケール弾いてるだけだから。」
ところが、せっかく覚えたスケールも自由に放り出されてしまうと、
何を弾いて良いのかわからなくなっていったりするわけです。
自分の中で、どうすればどう響くかあまりわからないわけです。
それで、
なんとなくかっこいい音で弾けなかったなぁー
盛り上がりに欠けたなー
場面展開がないなー
才能ないなー
などとモチベーションを下げてしまうか、
知識で武装するか、フィジカルを鍛えるかをしてしまいがちです。
というか、自分がそうでした。
もっとたくさん覚えれば弾けると。
しかし、ここ最近思うのは、
覚えたとしても弾く音は一個ですよね。(和音や複音は除外)
先日お話しした、リズムの定規の話。
音の高さの場合は、定規を縦にしてみましょう。
横軸にリズムをとって、縦軸にピッチをとった場合。
その瞬間は、狙うべきは一つの点なわけです。
一個点を打って、数秒戻って打ち直す、は出来ないわけです。
1オクターブを12半音で割った場合、
オクターブの概念を一度制限すれば、当たる音は1/12の確率。
さらにもっというと、スケールを覚えれば、選択肢を狭めることができます。
一般的なスケールは1オクターブに7音です。1/7の確率で当てていけます。
もっと選択肢を狭めるならペンタトニックなど覚えてみます。1/5になります。
もっと制限するなら、コードを構成する3音。(トライアド)1/3ですね。
もっと考えたくなければルートだけ。など。
などと制限をしていけますよね。
まずは、選択肢を狭めてコードの動きにそって、
次は3rdを弾いてみよう。
ああ、3rdは平和すぎる、9thは?
あ、なんか洒落てるかも?
マイナーコードのときに13th入れるとなんか、面白いな。
など、制限から解放に向けていくのもいいのかなと。
変な話だとは思うんですけどね。
自由に弾きたいのに、まず制限しろというのも。
でも、いきなり自由は基準がないですからね。
感覚派の人にしか通用しない物です。
https://kengo-kitajima.net/about.html
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