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2017年1月17日火曜日

スケールを覚えてもアドリブがうまくならない理由

ギターを感覚ではなく、あらゆる角度からわかりやすくできないか考えることが好きです。
ギタリストの北島健吾です。


今回は、音高(ピッチ)について。(初心者向けではないと思います)


弾き語り専門と断言する人以外は、
多かれ少なかれ、リードをとる経験があると思います。
ある程度ギターを弾くことに慣れてきて、
アドリブなどをとるようになっていきます。
そういうことが多いです。
ツイッターなど見てても、アドリブうまくなりたい人いっぱいいるんですよね。
その中でも、テクニカルな要素ではなくて、選ぶ音の要素です。



初心者向けによく言われる言葉が、

何々スケールで弾けるよ。」

「簡単だよ、何々スケール弾いてるだけだから。」



ところが、せっかく覚えたスケールも自由に放り出されてしまうと、
何を弾いて良いのかわからなくなっていったりするわけです。
自分の中で、どうすればどう響くかあまりわからないわけです。

それで、
なんとなくかっこいい音で弾けなかったなぁー
盛り上がりに欠けたなー
場面展開がないなー
才能ないなー

などとモチベーションを下げてしまうか、
知識で武装するか、フィジカルを鍛えるかをしてしまいがちです。
というか、自分がそうでした。

もっとたくさん覚えれば弾けると。

しかし、ここ最近思うのは、
覚えたとしても弾く音は一個ですよね。(和音や複音は除外)


先日お話しした、リズムの定規の話。
音の高さの場合は、定規を縦にしてみましょう。

横軸にリズムをとって、縦軸にピッチをとった場合。
その瞬間は、狙うべきは一つの点なわけです。
一個点を打って、数秒戻って打ち直す、は出来ないわけです。

1オクターブを12半音で割った場合、
オクターブの概念を一度制限すれば、当たる音は1/12の確率。
さらにもっというと、スケールを覚えれば、選択肢を狭めることができます。
一般的なスケールは1オクターブに7音です。1/7の確率で当てていけます。
もっと選択肢を狭めるならペンタトニックなど覚えてみます。1/5になります。
もっと制限するなら、コードを構成する3音。(トライアド)1/3ですね。
もっと考えたくなければルートだけ。など。

などと制限をしていけますよね。
まずは、選択肢を狭めてコードの動きにそって、
次は3rdを弾いてみよう。
ああ、3rdは平和すぎる、9thは?
あ、なんか洒落てるかも?
マイナーコードのときに13th入れるとなんか、面白いな。
など、制限から解放に向けていくのもいいのかなと。

変な話だとは思うんですけどね。
自由に弾きたいのに、まず制限しろというのも。
でも、いきなり自由は基準がないですからね。
感覚派の人にしか通用しない物です。

https://kengo-kitajima.net/about.html

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